RSS | ATOM | SEARCH
2011.04.07 Thursday

新しいカテゴリです。飲んだお酒の味わいなど自分のためにちょっと書き留めておくためのものです。舌が利くほうではないので大したことは書けません。異論・お叱りもあるかとは思いますが、あまり気にしないで気楽にお付き合くださいませ。
実はこれまで何度もこのカテゴリで書き込みをしようと思ったのですが、いちばん最初は地元の蔵から始めたいと思っていてなかなかオープンできずにいました。ようやくその日が来ようとしています。

110406金滴リスタート先日、隣の新十津川町の金滴酒造にお邪魔してきました。この蔵は北海道移住前からいろいろとお世話になっているところです。その思いや日本酒の馴れ初めなど書き始めると異常に長くなるので後述の<続き>をご覧いただければと思います。
これまでいろいろとあったのですが、新しい杜氏さんを迎えてそのあいさつ代わりともいうべきお酒があす8日より発売とのこと。楽しみです。なのでカテゴリ名のように「今日」ではなくあす以降になってしまうのですが、これをまず掲載してみたいと思います。お楽しみに。


さてこの先は大変な長文になります。大した内容ではありませんからお忙しい方、興味のない方は読み飛ばしてくださいね。まずは日本酒との馴れ初めなど書いてみようかと思います。

社会人になっても足繁く北海道に通っていた頃、よく泊めていただいた宿で日本酒の美味しさを教えていただきました。それまで飲まされていた、甘ったるくてアルコール臭い、とうてい美味しいとは思えないものというイメージしかありません。また特定の銘柄は非常に高い値段で取引されていてリスクを冒してまで買って飲もうとも思いませんでした。その宿主さん曰く、日本各地には小さくても酒造りにまじめに取り組んでいるたくさんの蔵がありそれぞれ味わいのある酒が出荷されていると。安価な酒でも美味しいものがたくさんあると。
知り合いの地酒専門店を教えていただき、さっそく行ってみると壁が冷蔵庫になっていてたくさんの種類の日本酒が並べられています。全国から集まった酒、それをいただきながらその土地に思いをやる…酒で旅をしている気分です。さらにお店の方にいろいろお話を伺うたびにどんどん興味が湧いてくる。飲むたびに新しい味わいに出会う。調べる…飲む…を繰り返していました。

さてその宿で夏休みの間だけいそうろうをさせていただいていた時のこと、お店の方が持ってきたプライベートブランドのお酒に衝撃を受けました。ほのかに香るいい香り、口に含むと旨みが濃くて酸味が程よく。で、飲んだら後味すっきり。ラベルを見ると北海道の お酒、さらに食用米の「きらら397」を使っているとあります。お酒を作るのに適したお米を使わないと酒はうまくならないと思っていましたから、とにかく驚き、また飲んで感動する。次第にその蔵に行ってみたくなりました。しかも場所は宿をやってみたいと思っていた空知にあります。なにか運命のようなものを感ぜずにはいられません。

翌日お店の方の車でその蔵「金滴酒造」へ向かいました。応対していただいた専務さんと杜氏さんに蔵を案内していただき、杜氏さんが地元の方であること、蔵人も近所の農家さんであること、使用する米がほとんど北海道米であることなど知りました。人、米、水が全て地物の本当の地酒がそこにありました。そしてお酒を飲んだ時の感動をストレートに伝えたのです。以来何かと蔵に足を運んでいろいろと教えていただいたり、蔵の人たちに気にかけていただいたりの関係が続きました。この地に腰を落ち着けよう、そう決めるのに金滴の存在は大きかったといえます。

そんな蔵ですから '08年の民事再生申請を出した時にはかなり落胆しました。その前に連絡をしたとき、その年の造りをしないと聞いていたので心配していたのですが、杜氏さんや蔵の人たちの顔が頭に浮かび、どうなってしまうんだろうと気が気でありませんでした。幸い再生手続きが順調に進み、翌年には毎年出している「初しぼり生酒」だけ酒造りを行うとのこと、地元新十津川産の酒造好適米「吟風」を使ったその酒は再建に向かう蔵の意気込みを示すものと期待していました。

それだけに飲んだ時の失望は筆舌しがたいものでした。まずラベルに記載されている品名が「清酒」としてではなく「リキュール類」となっています。知識の乏しい私でもちょっと調べればどのようなことをしたかはこの表示を見ればわかります。そして口に含むと昔飲んだいやな日本酒の味がしたのです。営業の人から経緯を聞くことができ、いろいろと考えてはその理由を良心的に、いい方に、解釈をしようと思いましたが、やはり納得できません。結果は結果です。これは私の好きな「金滴」とは味も方向も全く違うものと感じました。
周囲では再建途上の蔵を支援しようとする会があちこちで発足しました。本来なら一番に参集して飲みたいところでしたが、事の成り行きを静かに見守ろうと決めました。なんでもいいから飲んで残そう、というのは違うような気がします。飲み手としてもささやかながらプライドというものがあります。当然造り手にもプライドがあると思うのです。自信を持ってさあ飲んでくれ!という一杯が再び世に出ることを期待して待ちたいと思いました。なによりこの蔵の発足は「自分たちで飲む酒は自分たちで作ろうではないか」だったはず。自前の旨い酒を造ってくれたらその時は心おきなくたらふく飲もう、それまでは静かに見守ろう。

昨年新しい杜氏さんを迎え、新しい息吹が吹き込まれました。メールで何度かやり取りさせていただき、また実際にお会いして新酒の仕込みやしぼりたてのお酒も試飲させていただきました。大丈夫、今度こそ新生「金滴」象徴する酒になると思います。「金滴吟風」。「金滴彗星」。楽しみにしたいと思います。
かいた人:, カテゴリ:Qの今日の日本酒, 07:00
comments(4), trackbacks(0), - -
コメント
楽しみです!
ゴロー, 2011/04/10 10:02 PM
コメントありがとうございます。
飲んだ感想はまたアップします。
Q@ゆきふる, 2011/04/11 4:30 AM
彗星、この米のお酒は僕は好きだよ。
すっきりで飲みやすい。
チャーリー@ニセコ, 2011/04/11 12:43 PM
コメントありがとうございます。
しぼったばかりの原酒を試飲したときはまだガスが多くて酸味が強いものの、思ったより軽快な感じがしたのですが、さて製品はどんな味わいだったのでしょうか。後述します。ちなみに余市でも販売されるようです。ご参考まで。
Q@ゆきふる, 2011/04/11 12:50 PM









トラックバック
url: http://blog.yukifullsato.jp/trackback/1073181